AXIVEは、転倒などの姿勢・動作を認識する、介護領域向けのトラッキング型AI技術を開発した。高齢者が1人の時に発生する危険な状況をAIがリアルタイムで検知し、介護者の負担軽減が期待できる。
AXIVEは2019年7月17日、転倒などの姿勢・動作を認識する、介護領域向けのトラッキング型AI(人工知能)技術を開発したと発表した。同技術は、東京都中小企業振興公社が運営する「次世代イノベーション創出プロジェクト2020助成事業」に選定され、現在、商品化を進めている。
今回、新たに開発されたのは、被介護者がうずくまったり、転んだりした姿勢・動作を認識できるAI技術。高齢者が人目を離れた1人の時に発生する危険な状況をAIがリアルタイムで検知するため、介護従事者の業務の負担軽減が期待できる。
東京消防庁の統計によると、高齢者の救急搬送の約8割が転倒転落によるものだという。また、介護現場では、居室・トイレ内の転倒検知、徘徊検知、排尿・排せつ検知といった検知システムへのニーズが高い。こうした背景から同社は、高齢者の転倒検知に焦点を当てたAIエンジンを開発。トッパン・コスモのデータ伝送技術を活用し、サービス開発を進めている。
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