三菱重工冷熱は、「FOOMA JAPAN 2019(国際食品工業展)」において、食品工場向けの冷熱製品を紹介した。
三菱重工冷熱は、「FOOMA JAPAN 2019(国際食品工業展)」(2019年7月9〜12日、東京ビッグサイト)において、食品工場向けの冷熱製品を紹介した。
食品工場では、トラックによる原材料の納入から工場での加工、出荷に至るまでを低温に保つコールドチェーンが求められるようになっている。その一方で、コールドチェーンに用いられる冷凍設備は、省エネルギー化や、地球温暖化ガスの低減につながるノンフロン化にも対応する必要がある。
三菱重工冷熱ではノンフロンの冷凍システムとして、CO2(二酸化炭素)とNH3(アンモニア)を冷媒に用いる「C-LTS」と、CO2のみを冷媒に用いる「C-Puzzle」を展開。−18℃以下に保つ必要がある冷凍倉庫向けには、フロンを使用する冷凍システムと比べて約30%の省エネが可能なC-LTSを提案している。冷媒のNH3が外に漏れると冷凍庫内での作業に危険を及ぼす可能性があるが、C-LTSはNH3で作り出した冷気を人体に安全なCO2で間接的に送り込むことにより課題を解決した。
より汎用的な冷凍システムとして採用が広がっているのがC-Puzzleだ。省エネ性能についてはフロンを使用する冷凍システムと同等だが、設置スペースが小さく壁掛けが可能であり、比較的安価なことも特徴になっている。展示スペースではC-Puzzleの実機を持ち込み、冷凍システムとしての取り回しの良さをアピールした。
これらの他、コールドチェーンの大敵である外気の流入を抑える陽圧空調システムや、加熱調理した食品を冷やす設備であるトンネルフリーザー、サーモウェーブダッシュフリーザー、スパイラルフリーザー、サーモフレッシュコールド、熱関連となるヒートポンプによって温熱排水などから排熱を回収する「エコウォーム」などを含めて、同社の食品工場向けの冷熱製品を紹介する模型も展示していた。
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