この記事は、2019年7月5日発行の「FA メールマガジン」に掲載されたMONOistの編集担当者による編集後記の転載です。
IoTやAIなどを活用したスマート工場化に向けた取材を継続しています(※)。スマート工場化への流れが大きな盛り上がりを見せていることは事実ですが、それでも取り組みを進める中で各現場ではさまざまな試行錯誤を重ねながら、一歩一歩地道に取り組んでいるのが現実です。その中でも、技術の壁や組織の壁にぶつかりながら、前進し続けている現場の担当者の皆さんの情熱には頭が下がる思いです。
(※)関連記事:スマート工場最前線
さて、これらの取材を進める中で「大変だったことは何ですか」という質問を毎回するようにしています。当然、企業や工場によって重視するポイントが異なるため、さまざまな苦労したポイントが出てくるのですが、その中でも共通の傾向があると感じている点があります。それは「ITとOT(FA)の壁」です。
- 日立がロボットSIを買収し北米ラインビルダー事業に参入、その2つの理由
日立製作所は2019年4月24日、米国のロボットシステムインテグレーター(ロボットSI)であるJR Automation Technologies(JRオートメーション)を買収し、北米において生産ライン構築を請け負うラインビルダー事業に参入することを発表した。買収金額は約1582億円となる。
- NECが協働ロボットのインテグレーターに、「匠」によるライン設計が違いを生む
NECは、玉川事業所(川崎市中原区)内にある「NEC DX Factory共創スペース」で会見を開き、次世代のモノづくりを具現化するコンセプト「NEC DX Factory」の展開を説明。併せて、生産ラインのスループット向上を支援する「ロボット導入トータルサポートパッケージ」の販売を開始すると発表した。
- ロボット活用拡大のボトルネック、ロボットインテグレーターの現実
あらゆる現場で労働人口不足などが深刻化する中、その解決策としてロボット活用への期待が高まっている。しかし、現実的にはロボットを現場で実装するロボットシステムインテグレーターが不足しており、ロボット活用の裾野が広がらない状況になっている。経済産業省 関東経済産業局がまとめた「ロボットシステムインテグレーターに関する調査結果」の内容をまとめた。
- ロボットのシステムインテグレーターは魅力ある仕事か「もうかるとはいえない」
立命館大学は、東京都内でプレスセミナーを開催し、「ロボットシステムインテグレーターの現状と課題」について産学の両面から解説した。
- インダストリー4.0はシステムインテグレーターに何を求めるのか
「新価値創造展2014」ではインダストリー4.0をテーマとしたビジョンセミナーを開催。各界3人の有識者が登壇し、「インダストリー4.0とは何か」や「どういう価値をもたらし、どういう課題があるのか」を解説した。後編では、ピアーグループ(ドレスデン)社長のマイケル・アーノルド(Michael Arnold)氏の講演「ITソリューション企業から見た第4次産業革命」の内容をお伝えする。
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