Cadence Design Systems(ケイデンス)とGreen Hills Software(GHS)は、組み込みシステムの安全性向上のための協業を開始する。ハードウェア、ソフトウェア両面をカバーする統合ソリューションを提供することで、新たなビジネス拡大を目指す。
Cadence Design Systems(以下、ケイデンス)とGreen Hills Software(以下、GHS)は2019年2月20日、組み込みシステムの安全性向上のための協業を開始すると発表した。ケイデンスはGHSに1億5000万ドル(約166億円)を投資するとともに、同社 CEOのLip-Bu Tan氏がGHSの役員会のメンバーに就任した。
急速に成長している自動車、産業、医療、航空宇宙、防衛向け機器の組み込みシステム市場では、安全性に関する問題が深刻化しつつある。そのため、セーフティやセキュリティを考慮して組み込みシステムを設計することが最優先事項になっている。両社の戦略的な協業により、各分野でのビジネスの拡大を図る。
GHSのリアルタイムOS「INTEGRITY-178B」は、コンピュータセキュリティの国際規格Common Criteriaの最高レベル「EAL6+」の認証を取得。組み込み向けセキュリティソフトウェアソリューション業界をリードする製品群で、車載分野ではトヨタ自動車やフォード(Ford Motor)などの自動車メーカーやティア1サプライヤー、航空宇宙と防衛の分野ではボーイング(Boeing)やロッキード・マーティン(Lockheed Martin)などで幅広く採用されている。
両社の強みを生かした協業により、30億ドル(約332億円)規模といわれる組み込みセーフティおよびセキュリティ市場において、ハードウェア、ソフトウェア両面をカバーする統合ソリューションを提供することで新たなビジネス拡大を目指す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.