高速化と拡張性を追求したファンレス組み込み用PCFAニュース

コンテックは、ファンレス組み込み用PC「ボックスコンピュータ BX-M1000」シリーズを発表した。インタフェースが豊富で拡張性に優れ、マルチコアCPUを搭載しながら、ファンレスで稼働する。注文時にCPUやストレージ、OSを選択できる。

» 2019年03月08日 07時00分 公開
[MONOist]

 コンテックは2019年2月19日、高速化と拡張性を追求したファンレス組み込み用PC「ボックスコンピュータ BX-M1000」シリーズを発表した。同日より受注を開始し、CPUやストレージ、OSなどをユーザーが選択して注文するBTO(注文仕様生産)方式で提供する。

 BX-M1000シリーズは、第7世代 Intel Coreプロセッサ(Kaby Lake)を搭載。マルチコアCPUを搭載しながら、ファンレス(完全自然空冷)で稼働する。互換性を重視して、従来の「BX-1000」シリーズと同一寸法で設計されているため、既存システムから容易に置き換えできる。また、従来シリーズと比較して、CPU性能が最大40%、メモリ容量は2倍に向上。コストは約15%削減している。

 CPUは、Core i5-7300UとCeleron 3965Uのいずれかを選択できる。Gigabit LANポートを3つ、USB 3.0ポートを6つ、RS-232Cなど拡張インタフェースを豊富に備え、産業用カメラを接続したり、フィールドネットワークを構築したりと、多様な産業アプリケーションに対応する。拡張スロット搭載モデルでは、同社のI/Oボードや画像処理ボードを活用できる。

 ストレージは、100GB(ギガバイト)HDD、100GB HDD×2、100GB HDD×2(ミラーリング)、256GB SSD、256GB SSD×2、256GB SSD×2(ミラーリング)、ストレージなしの7種から選べる。

 OSは、OSなしとWindows 10 IoT Enterprise 2019 LTSC 64bit(日、英、中、韓)を選択可能だ。

 省スペースで高性能のコントローラーとして活用できることから、半導体製造装置や外観検査装置の他、顔認証、防犯システム、AI(人工知能)分析といった用途に適している。

photo 左からスロットなしモデル、2×PCIスロットモデル、1×PCIe/3×PCIスロットモデル(クリックで拡大) 出典:コンテック

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