キヤノンメディカルシステムズは、X線画像診断システムの情報を収集・管理する被ばく線量管理ワークステーション「DoseXross」を発売した。線量分布や閾値を超えた線量値などの情報を直感的に把握でき、医療放射線の適正管理を支援する。
キヤノンメディカルシステムズは2019年2月18日、X線画像診断システムの情報を収集・管理する、被ばく線量管理ワークステーション「DoseXross(ドーズクロス)」の国内販売を開始した。
DoseXrossは、院内のCTやアンギオ(血管造影)といったX線画像診断システムの情報を収集し、被ばく量を可視化できる。視認性の高いユーザーインタフェースを特長とし、プロトコルごとの線量分布や、閾値を超えた線量値などの情報を直感的に把握できる。また、システムごとの線量管理や稼働状況、患者ごとの検査履歴や線量傾向をグラフィカルに表示する。
詳細な管理が可能で、撮影プロトコルおよび、そのグループ、撮影部位とそのグループ、技師、装置、それぞれについて統計や分析ができる。
ワークフローは放射線科に対応したものになっており、装置や画像サーバから線量レポートを送信することで、そのまま線量情報が登録できる。あるいは、DICOM SC(Secondary Capture)形式で線量情報画像を送信すると、OCR機能でテキストを読み取るため、手入力の手間が省ける。
医療放射線については、省令改正の検討がなされるなど、適正管理への対応が求められている。同社では、DoseXrossの開発により、安全な医療の提供に貢献していく。
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