GEヘルスケアは、次世代インテリジェンス・プラットフォーム「Edison」上に構築された新たなアプリケーションとスマートデバイスを発表した。
GEヘルスケアは2018年12月24日、次世代インテリジェンス・プラットフォーム「Edison(エジソン)」上に構築された新たなアプリケーションとスマートデバイスを発表した。同社が有する200以上のイメージング・アプリケーションを拡張し、MRI脳スキャンの一貫性向上、デバイスのライフサイクル延長などを支援する。
今回発表したのは、AIベースのMRI脳スキャン用自動ワークフローツール「AIRx」(FDA 510(k)申請中)、診療支援システム「Critical Care Suite」(FDA 510(k)申請中)、CTを長期間使用するためのソフトウウェア「CT Smart Subscription」、汎用超音波画像診断装置「LOGIQ E10」上の自動病変セグメンテーションとなる。
AIRxは、3万6000以上の画像からなるデータベースに基づいて深層学習アルゴリズムと解剖学的認識を活用する、学習済みニューラルネットワーク・モデルを特徴としている。自動でスライス位置を決定するため、従来の冗長な手動ステップやスライス位置の不正確さによる再撮影を減らすことができる。また、技師やスキャンによるばらつきを低減する。
Critical Care Suiteは、回診用X線診断装置「Optima XR240amx」上で提供。気胸検出など、生命を脅かす恐れのある状態を胸部X線において高精度に識別するAIアルゴリズムを採用する。気胸の状態を識別すると、画面上で臨床チームにアラートが出され、読影の優先順位付けが可能になる。AI診断結果は、PACS(画像保存通信システム)に送信され、放射線医師によって診断される。
CT Smart Subscriptionは、最新のCTソフトウェアに継続的にアクセスし、CTのライフサイクルを延長する。アプリケーションはニーズに応じて選択可能で、頭蓋内出血や脳卒中検出、定期的な被ばく低減、心機能評価への最適化など多岐にわたる。
LOGIQ E10上の自動病変セグメンテーションは、識別した乳房、甲状腺、肝臓の病変をセグメント化し、病変とその対応領域のトレースを自動的に提供する。病変を手動で測定する必要はなく、異なるユーザー間、または同一ユーザーであっても、文書化とフォローアップのための一貫性が確保できる。
これらのEdisonアプリケーションは、クラウドやエッジ(物理デバイスの近くに位置するコンピュータ技術)を介して医療機器上に導入できる。
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