米GE Healthcareが、AIプラットフォーム導入のために米NVIDIAと10年間のパートナーシップを締結した。さらに、エッジやクラウドを通じて展開されるデジタル画像処理高速化に向けて米Intelとの提携拡大を発表した。
米GE Healthcareは2017年11月26日(現地時間)、画像診断装置に高度なAI(人工知能)を導入し、ヘルスケアデータの処理速度を加速するため、米NVIDIAと10年間のパートナーシップを締結すると発表した。
この締結により、新しい「Revolution Frontier CT」の発表、超音波診断装置「Vivid E95 4D」の改良、「Applied Intelligence分析プラットフォーム」の開発などで協業する。Revolution FamilyのCTシステムは、NVIDIAのAIプラットフォームの導入により、従来機に比べて画像処理速度が2倍に向した。
さらに同日、米Intelとの提携拡大についても発表した。エッジおよびクラウドを通じて展開されるデジタル画像処理ソリューションを活用することで、患者ケアの強化及び病院や医療システムのコスト削減を目指す。
また、Intel「Xeonスケーラブル」のプラットフォームを利用し、撮像装置の総所有コストの最大25%削減を目指す。具体的には、GE Healthcareの画像処理ソリューションと組み合わせ、最初の画像表示を2秒未満に、全画像の読み込み時間を8秒未満にまで短縮する。前世代と比べて放射線技師の読影生産性を向上させ、放射線医学の生産性を可能な限り最大化する支援を行うことを目的とする。
GE HealthcareとIntelは、米国のシカゴにおいて新しいデジタル開発研究所「Joint Performance Acceleration Lab(JPAL)」への投資も行っている。JPALは、GE Healthcareの画像処理ハードウェア、及びソフトウェアソリューションの領域において、新たなイノベーションの開発、試験、検証に特化した活動を行う予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.