高精度仕上げや精密な歯車の量産ラインに対応可能な歯車研削盤 : FAニュース
三菱重工工作機械は、高精度仕上げや精密な歯車の量産ラインに対応可能な歯車研削盤「ZE16C」「ZE26C」を発表した。構造面の見直しにより剛性や加工精度が向上し、非加工時間が従来の約半分に短縮している。
三菱重工工作機械は2018年11月1日、仕上げの速度や精度を一層高めた歯車研削盤「ZE16C」「ZE26C」を発売した。従来の「ZE-B」シリーズを改良し、高性能化した。歯車の歯形形状誤差を1μmレベルに抑えるなど、高精度仕上げや精密な歯車の量産ラインに対応できる。
新シリーズの2機種は、新たに開発した門型カウンターコラム(ZE16C)をはじめ、テーブルや砥石ヘッドなどの剛性を高めた。また、主軸構造の見直しにより、加工が安定し、加工精度が向上している。非加工時間は従来機の半分程度に短縮。砥石ヘッドの回転速度もアップしており、生産性向上に貢献する。
他にも、砥石幅が従来の125mmから最大160mmに拡張。砥石の交換頻度を削減する。標準砥石と超仕上げ(ポリッシュ)砥石の同時装着が可能になったため、製造現場の多様なニーズに対応できる。
オプションで水溶性クーラントを用意しており、環境や省エネにも配慮している。
歯車研削盤「ZE16C」(クリックで拡大) 出典:三菱重工工作機械
工作機械も4.0へ、シェフラーとDMG森精機が描く「マシンツール4.0」
ドイツのインダストリー4.0が大きな注目を集める中、工作機械にもIoTを積極的に活用する動きが出てきている。軸受部品を展開するシェフラーと、工作機械メーカーのDMG森精機は工作機械のインダストリー4.0対応を目指す「マシンツール4.0」プロジェクトを推進している。
アップルVSサムスン訴訟を終わらせた日本の工作機械の力
知財専門家がアップルとサムスン電子のスマートフォンに関する知財訴訟の内容を振り返り「争う根幹に何があったのか」を探る本連載。最終回となる今回は、最終的な訴訟取り下げの遠因となった「新興国への技術移転」の問題と「なぜ米国で訴訟取り下げを行わなかったのか」という点について解説します。
好況に沸く工作機械メーカーは盤石か!? 課題は営業力にあり
企業再生請負人が製造業の各産業について、業界構造的な問題点と今後の指針を解説する本連載。今回はリーマンショック前の勢いを取り戻しつつある日系工作機械メーカーの動向と課題について取り上げる。
生産技術の進化がなければ、TNGAもハイブリッドシステムの向上も成立しない
他社がまねできない技術には、工作機械メーカーの協力が不可欠――。「第28回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2016)」の特別講演で、「TNGA(Toyota New Global Architecture)」やエコカー戦略を支える生産技術について、トヨタ自動車 パワートレーンカンパニー ユニット生産技術領域 常務理事の近藤禎人氏が語った。
それでも製造業にとって“スマート工場化”が避けては通れない理由
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについて、話題になったトピックなどに応じて解説していきます。第25回となる今回は「そもそもスマート工場化って必要なの?」という点について考察してみたいと思います。
スマートファクトリーはエッジリッチが鮮明化、カギは「意味あるデータ」
2017年はスマートファクトリー化への取り組みが大きく加速し、実導入レベルでの動きが大きく広がった1年となった。現実的な運用と成果を考えた際にあらためて注目されたのが「エッジリッチ」「エッジヘビー」の重要性である。2018年はAIを含めたエッジ領域の強化がさらに進む見込みだ。
スマートファクトリーがいよいよ現実解へ、期待される「見える化」の先
ドイツのインダストリー4.0がきっかけとなり関心が高まった、IoTを活用したスマートファクトリー化への動きだが、2017年は現実的成果が期待される1年となりそうだ。既に多くの実証成果が発表されているが、2017年は、実導入ベースでの成功事例が生まれることが期待される。
いまさら聞けない「マスカスタマイゼーション」
IoT(モノのインターネット)活用などで実現するスマートファクトリーの理想像とされる「マスカスタマイゼーション」。このマスカスタマイゼーションとは何かを5分で分かるように簡単に分かりやすく解説します。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.