シチズンマシナリーは、現在7機種に採用している独自のLFV技術に、「ねじ切り対応機能」を追加する。LFV技術を適用することで、製品の傷や刃物の破損といった従来のねじ切り加工の課題の解決を図る。
シチズンマシナリーは2018年10月10日、現在7機種に採用している独自のLFV(低周波振動切削)技術に、「ねじ切り対応機能」を加えると発表した。2019年初頭の発売を予定しており、既に使用中のLFV技術搭載機種には、10万円+作業費で追加搭載に対応。新規購入の場合は、従来のLFV技術搭載価格150万円と、ねじ切り対応機能付き価格160万円(いずれも税別)から選べる。
LFV技術は、サーボ軸を切削方向に振動挙動させることで切削中に刃物があたらない「空振り」する時間を設け、切りくずを分断させる加工技術だ。切りくずが長くなりやすい難削材旋削加工においても切りくずが細かく切断できる他、小径深穴加工の効率向上、切りくず容量の大幅縮小、ワーク表面への傷防止などにより長時間高精度加工を可能にする。
今回追加するねじ切り加工対応のLFV技術は、これまでと異なり、長手方向(Z軸)に切削中に切り込み方向(X軸)が振動することで、ねじ切り加工時の切りくずを分断。加工時の切りくずによる製品の傷や刃具破損といった、従来のねじ切り加工の課題の解決を図る。
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