下部タレットにY2軸搭載、複合加工性能を高めた主軸台固定形CNC自動旋盤FAニュース

シチズンマシナリーは、主軸台固定形CNC自動旋盤ミヤノ「BNE」シリーズに「BNE51/65MYY」「BNE51/65MSB」を追加した。下部タレットにY2軸、上部タレットにB軸を搭載し、複合加工性能や操作性を高めている。

» 2018年10月25日 07時00分 公開
[MONOist]

 シチズンマシナリーは2018年10月10日、主軸台固定形CNC自動旋盤ミヤノ「BNE」シリーズに「BNE51/65MYY」「BNE51/65MSB」を追加した。2019年5月から販売する。

 BNEシリーズは、正面と背面を同時に加工できる2スピンドル、2タレット、切りくず掃けの良いスライド構成を特長とする。新たに加わったMYYモデルは、下部タレットにY2軸を搭載。これにより、ピンチミーリング(材料の上下面の同時フライス加工)や最適な工程配分が可能になった。

 MSBモデルは、上部タレットにY軸に対する傾斜軸であるB軸を搭載している。B軸は

複数の角度を持つ斜め加工やヘリカル補間加工などが可能で、タレットに搭載するB軸ツールは360度旋回できるため、背面主軸側の加工にも対応する。また、斜め加工のNCプログラムが簡単に設定できるGコードを標準搭載する。

 さらに、欧州の要望に対応し、最大加工径65mm仕様を追加した。正面、背面の主軸モーター出力を従来機比1.2〜1.5倍にアップし、ねじ切り加工などの切削加工能力を高めている。

 新しいHMI(ヒューマンマシンインタフェース)を搭載した操作盤の配色に、誰もが見やすく分かりやすいユニバーサルデザインを採用。また、切削室の扉のガラス部分を従来の3倍にして加工状況を分かりやすくしたりと、操作性やユーザビリティも向上している。

 同社は、両モデルを同年11月1日から東京ビッグサイトで開催される「JIMTOF2018」に出展する。

photo 主軸台固定形CNC自動旋盤ミヤノ「BNE」シリーズ 出典:シチズンマシナリー
photo 下部タレットにY2軸を搭載 出典:シチズンマシナリー

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