三菱電機は、ロボットの国際大会「World Robot Summit 2018」(2018年10月17〜19日、東京ビッグサイト)において、協働ロボットの参考出展を行った。
三菱電機は、ロボットの国際大会「World Robot Summit 2018」(2018年10月17〜19日、東京ビッグサイト)において、協働ロボットの参考出展を行った。
三菱電機の協働ロボット「MELFA人協働ロボット」は、豊田自動織機トヨタL&Fカンパニーの自動走行AGV(無人搬送車)との組み合わせで出展。AGVに搭載された協働ロボットが、自動で部品をピックアップして移動することをイメージしたという。
三菱電機はまだ人協働ロボットを製品投入していないが、参考出展した「MELFA人協働ロボット」は、ISO TS15066に準拠した人との協働作業を安全に実現する機能を採用する。具体的には挟まれ防止を考慮したアーム形状や、運転状態を可視化する状態表示、外力を検知して停止する安全機能などを備えている。
さらに、ロボットアームを手で動かすダイレクトコントロールでティーチングなどのロボット動作位置設定が可能となる。ティーチングそのものもロボット言語によるプログラミングではなく、作業コマンドのアイコンを並べるだけのビジュアルプログラミングにより、直感的なプログラミング環境を実現しているという。
ただ、安全機能やティーチングの容易さという点については、ほぼ全ての協働ロボットメーカーが特徴として訴えている点である。その中での差別化のポイントについて三菱電機ではシステムとしての強みを訴える。「今回のAGVとの組み合わせなども含め、三菱電機は『e-f@ctory』などの工場内の幅広いシステムをカバーする強みを持つ。これらを生かし、システムとして協働ロボットの価値を生み出す形で提案できることが特徴だ。今後製品化を進める中でもその強みが発揮できる形で開発を進めている」(担当者)としていた。
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