2017年にはIEEEとμT-Kernel 2.0仕様書の著作権譲渡契約を締結し、μT-Kernel 2.0のIEEE標準化作業を進めてきた。その結果、2018年5月11日に標準として採択され、同年8月24日から「IEEE 2050-2018 IEEE Standard for a Real-Time Operating System(RTOS) for Small-Scale Embedded Systems」として、IEEEから正式に文書を入手できるようになった。
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