村田機械は、射出成形金型に埋め込み、金型の開き量や動作量を測定する位置センサー「MEL1007」を発売した。検出ストロークは7mmで、高精度な金型制御が必要な加工にも利用できる。
村田機械は2018年4月18日、射出成形金型埋め込み用耐熱性位置センサー「MEL1007」の販売開始を発表した。射出成形金型に埋め込み、金型の開き量や動作量を測定する。
MEL1007は、成形金型に直接埋め込むことで、コア(雄型)とキャビティ(雌型)の開き量やたわみを正確に測定できる。検出ストロークを前仕様モデルの2mmから7mmに延長。射出成形加工のコアバック法や圧縮成形など、2mmのストロークでは対応できなかった加工法やより高精度な金型制御が必要な加工にも利用できる。
150℃の耐熱性を備え、射出成形機の金型への埋め込みに対応。測定値は同社の変換器「MPD200」などで出力し、データ蓄積や成形機制御に活用できる。さらに、同社の金型挙動モニタリングシステム「Muratec Molding Monitor」と組み合わせることで、金型内の圧力や温度などの各種センサーデータと合わせた詳細な分析が可能だ。
繰り返し精度は±2μm、直線性精度は10μm以下、最高分解能は0.125μm、耐久性は300万回、使用温度範囲はM0〜150℃となっている。
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