イーソルトリニティは、「第7回 IoT/M2M展 春」(2018年5月9〜11日、東京ビッグサイト)において、PC上でIoT(モノのインターネット)デバイス環境をシミュレートできる「トリニティIoTシミュレータ(仮称)」を参考展示した。
イーソルトリニティは、「第7回 IoT/M2M展 春」(2018年5月9〜11日、東京ビッグサイト)において、PC上でIoT(モノのインターネット)デバイス環境をシミュレートできる「トリニティIoTシミュレータ(仮称)」を参考展示した。
現在、IoTシステムの開発では、ウフルの「Enebular」など「Node-RED」ベースの開発ツールが広く利用されている。しかし、Node-REDでは、IoTデバイス間の制御の流れ(フロー)は設計できても、IoTデバイスそのものを開発することはできない。実際のIoTシステムを構築するには、最終的にIoTデバイスの実機をつなげる必要があった。「そうなると組み込み系の知識が必要になり開発スピードが低下してしまう」(イーソルトリニティの説明員)。
トリニティIoTシミュレータは、Armの純正インストラクションセットシミュレーター「Arm Fast Models」を用いることで、Armの「Mbed OS」や「Mbed Cloud」を用いるIoTデバイスをPC上で仮想化できる。これにより「実機レスでIoTシステムを開発できるようになる」(同説明員)という。
展示では、EnebularとトリニティIoTシミュレータを用いて、温度、気圧、湿度のセンサー情報をイーサネット経由で送信するIoTデバイスを仮想化して、Enebularで設定したフローに組み込めるデモを披露した。
「要望があれば、Mbed OSだけでなく、FreeRTOSやIoT-Engineなど他のOSにも対応できる。今後の課題になるのは、通信インタフェースなどペリフェラルの仮想化にどこまで対応するかになるだろう。2018年内をめどに実用化したい」(同説明員)としている。
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