富士フイルムは、外科用Cアーム型デジタル透視システム「COREVISION 3D」を開発した。X線動画処理エンジン「ダイナミックコアエンジン」により、低線量で高鮮鋭、高コントラストのX線動画像を提供する。
富士フイルムは2018年4月9日、外科用Cアーム型デジタル透視システム(外科用Cアーム)「COREVISION 3D」を開発したと発表した。X線動画処理エンジン「ダイナミックコアエンジン」により、低線量で高鮮鋭、高コントラストのX線動画像を提供する。また、同エンジン搭載の外科用Cアームの標準モデル「COREVISION LD」、モニター一体型「COREVISION SD」も開発。発売はいずれも同年6月頃を予定している。
COREVISION 3Dは、X線動画全体のコントラストを最適化する画像処理技術「Dynamic Visualization2」で構成されるダイナミックコアエンジンと、同社が開発したX線動画技術を搭載。対象部位のX線吸収量の違いによって発生する白つぶれや黒つぶれの抑制などの画像処理を高速に行い、高鮮鋭で高コントラストのX線動画像を提供する。
また、FPD(X線画像平面検出器)にX線エネルギーの変換効率を高める独自の方式を採用。ダイナミックコアエンジンとの組み合わせにより、同エンジンを使わない場合の半分のX線量で同等の画像を描出できる。
さらに、対象部位を180度相当スキャンして、3D画像を描出する。脊椎の圧迫骨折による椎体間固定術や膝などの人工関節置換術など、体内に挿入したインプラントや固定プレートの位置など、2D動画では見えにくいものをさまざまな角度から確認でき、医師の手技を支援する。
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