メキシコのクラッチアセンブリー新工場でメキシコと米国の需要に対応:工場ニュース
日本精工の持分法適用会社であるNSKワーナーが、クラッチアセンブリーを生産するメキシコ新工場の開所式を開催した。メキシコでの現地生産体制によってコスト競争力を追求し、メキシコと米国の需要に対応する。
日本精工は2018年3月29日、同社の持分法適用会社であるNSKワーナーが、メキシコ新工場の開所式を同月14日に開催したと発表した。
新工場は、メキシコのグアナファト州シラオ市に建設された。投資額は約20億円。敷地面積は約5万m2、建築面積は約1万m2になる。
NSKワーナーは、日本、中国、インドネシアにクラッチアセンブリー(自動車用自動変速機向け製品)の生産工場を展開し、米国に販売子会社を持つ。メキシコの新工場は2017年10月に操業を開始しており、同工場でもクラッチアセンブリーを生産する。この現地生産体制によってコスト競争力を追求し、メキシコと米国の需要に対応する。
メキシコ新工場の外観(クリックで拡大) 出典:日本精工
クラッチアセンブリー 出典:日本精工
- スマートファクトリーはエッジリッチが鮮明化、カギは「意味あるデータ」
2017年はスマートファクトリー化への取り組みが大きく加速し、実導入レベルでの動きが大きく広がった1年となった。現実的な運用と成果を考えた際にあらためて注目されたのが「エッジリッチ」「エッジヘビー」の重要性である。2018年はAIを含めたエッジ領域の強化がさらに進む見込みだ。
- スマートファクトリーがいよいよ現実解へ、期待される「見える化」の先
ドイツのインダストリー4.0がきっかけとなり関心が高まった、IoTを活用したスマートファクトリー化への動きだが、2017年は現実的成果が期待される1年となりそうだ。既に多くの実証成果が発表されているが、2017年は、実導入ベースでの成功事例が生まれることが期待される。
- ドイツが描く第4次産業革命「インダストリー4.0」とは?【前編】
「インダストリー4.0(Industrie 4.0)」という言葉をご存じだろうか? 「インダストリー4.0」は、ドイツ政府が産官学の総力を結集しモノづくりの高度化を目指す戦略的プロジェクトだ。インダストリー4.0とは何なのか。同プロジェクトに参画するドイツBeckhoff Automationグループに所属する筆者が解説する。
- インダストリー4.0の地味化はいい傾向?悪い傾向?
製造業の産業構造を大きく変えるといわれている「第4次産業革命」。本連載では、第4次産業革命で起きていることや、必要となることについてお伝えしています。第13回となる今回は、2017年4月に開催されたドイツの「ハノーバーメッセ 2017」で見えた傾向についてまとめます。
- 実は穴場!? 製造業が米国に工場を設置すべき8つの理由とは
長年生産管理を追求してきた筆者が、海外展開における「工場立地」の基準について解説する本連載。3回目となる今回は、製造業回帰の動きが目立つ米国の現状と可能性について解説する。
- トランプ政権誕生で製造業が考えるべきポイントは「米国生産」
2016年11月8日の米国大統領選挙の結果により、ドナルド・トランプ氏が次期米国大統領となることが決まった。過激な発言を繰り返してきたトランプ氏だが、製造業への影響には何があるだろうか。最大の焦点は「米国での生産」をどう考えるかに左右される。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.