VRで表示したデスクトップ画面で3D CADが使えるレビューシステム : VRニュース
サイバネットシステムが、VR設計レビュー支援システム「バーチャルデザインレビュー」の最新バージョン2.0を発売する。VR空間に表示したデスクトップ画面からCADの操作ができる「リモートデスクトップ機能」などが追加されている。
サイバネットシステムは2018年3月28日、VR(仮想現実)設計レビュー支援システム「バーチャルデザインレビュー」の最新バージョン2.0を発表した。同年4月から販売する。
バーチャルデザインレビューは、3D CADのデータを変換することなくVR空間に投影できるシステム。同じVR空間で、遠隔地の人を含む複数人がコミュニケーションを取りながらレビューできる。
最新バージョンの2.0には、VR空間にデスクトップ画面を表示できる「リモートデスクトップ機能」が加わった。VR空間の中で3D CADを操作し、形状をリアルタイムで修正したり、PC内の資料やWebブラウザを閲覧したりできる。
また、形状タグ、テキストタグ、音声タグなどのスマート付箋を付けた位置を記録・保存しておけば、次にバーチャルデザインレビューを起動した際に再現できる。これにより、レビューするポイントに事前にマークを付ける、レビューした結果を後で見返すといった使い方が可能になった。レビュー結果は、ヘッドマウントディスプレイを装着しなくても、画面上で確認できる。
さらに、VR管理画面からドキュメントやバーチャルカメラ、切断面をVR空間に表示できるようになった。他にも軸に沿った断面の移動が可能になり、ターンテーブル機能やVR空間に表示するドキュメントの拡大・縮小機能が追加されるなど、ユーザビリティが向上している。
「バーチャルデザインレビュー」のイメージ(クリックで拡大) 出典:サイバネットシステム
PCの画面をVR空間内に表示(クリックで拡大) 出典:サイバネットシステム
VR空間でCADデータにスマート付箋を添付 出典:サイバネットシステム
見える、見えるぞ! 私にも腰が痛いアイツが!! 作業者の姿勢が検証可能なVR
B-EN-Gの3D動作分析システム「mcframe MOTION」とサイバネットが提供するVRシステム「バーチャルデザインレビュー(VDR)」を連携させた3D設計レビューシステム「mcframe MOTION VR-design review」は、ユーザーの関節ごとの動きをKinectのセンサーで取り込み、3Dマネキンを用いてその動きを再現できる。
VR空間での“ワイガヤ”設計レビューが合理化で失われた設計情報の共有を可能に
サイバネットシステムは、VR(仮想現実)を用いた設計レビュー支援システム「バーチャルデザインレビュー」の販売を開始した。3D CADツールやCAEツールの導入/普及に合わせて進んだ合理化によって失われた、設計業務におけるノウハウやちょっとしたコツなどの情報共有を可能にする「ワイガヤ設計レビュー」をコンセプトに開発された。
CADデータに触れる3Dデザインレビューシステムを開発
exiiiは、触覚ウェアラブルデバイス「EXOS」を活用し、CADデータに触れる動作ができる3Dデザインレビューシステムを開発した。併せて、VR内のオブジェクトに触れる感覚を再現するデバイス「EXOS Wrist DK1」「EXOS Gripper DK1」を発売する。
なんだお前も見えるのか、デザインレビューでVRが浸透
SCSKは、「人とくるまのテクノロジー展 2017」に出展し、自動車のデザインレビューにおけるVRの価値を訴求した。
3D CADで作った3Dデータを生かし切るVRとARの進化
AI(人工知能)と同じく2016年にブームを迎えたVR(仮想現実)。2017年以降、このVRが、製造業や建設業の設計開発プロセスに大きな変化を与えそうだ。AR(拡張現実)についても、「デジタルツイン」をキーワードに3D CADで作成した3Dデータの活用が進む可能性が高い。
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