機械学習/物体検出処理に特化した専用プロセッサ、Armが発表人工知能ニュース

Armは、機械学習やニューラルネットワーク向けのArmプロセッサIPのスイート「Project Trillium」を発表した。第1弾として、機械学習や物体検出処理に特化し、高速処理できる「Arm MLプロセッサ」「Arm ODプロセッサ」を提供する。

» 2018年03月01日 08時00分 公開
[MONOist]
photo 「Project Trillium」のイメージ 出典:Arm

 Armは2018年2月13日(現地時間)、機械学習およびニューラルネットワーク向けのArmプロセッサIP(半導体設計資産)のスイート「Project Trillium」を発表した。第1弾はモバイルプロセッサ向けに特化。機械学習(ML)や物体検出(OD)処理に特化し、高速処理できる「Arm MLプロセッサ」「Arm ODプロセッサ」を提供する。

 Arm MLプロセッサは、Arm MLアーキテクチャをベースとしており、機械学習アプリケーションでのパフォーマンスと効率性を高めるように設計。モバイルコンピューティングにおいて、毎秒4.6兆回以上での演算(4.6TOPs)が可能だ。高度なデータマネジメントにより、複雑な環境下で使用した際により高い性能を発揮する。また、毎秒1W当たり3兆回以上の演算(3TOPs/W)の電力効率性を持つ。

 Arm ODプロセッサは、人物やその他の物体を効率的に検知する処理に特化して設計。1フレームあたりほぼ無制限の数の物体を検出できる。60fpsのフルHD映像に対応したリアルタイム検知ができ、従来のDSPの最大80倍のパフォーマンスを実現する。

 これら2つのプロセッサを組み合わせることで、高い性能と電力効率を持つ人物検出、認識ソリューションが可能になる。

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