「SOLIDWORKS World 2018」では、3D CADツール「SOLIDWORKS」の次期バージョン「SOLIDWORKS 2019」の新機能が発表された。3日間あった基調講演の全日にわたって披露された新機能は多数ある。そして最終日に至るまでの中、五里霧中の状態にあった恒例のパロディー寸劇の行方はいかに。
ダッソー・システムズ・ソリッドワークス(Dassault Systemes SOLIDWORKS:以下、ソリッドワークス)は、米国カリフォルニア州ロサンゼルスで開催した年次ユーザーイベント「SOLIDWORKS World 2018」(会期:米国時間2018年2月4日〜2月7日)において、3D CADツール「SOLIDWORKS」の次期バージョン「SOLIDWORKS 2019」の新機能を発表した。これらの新機能は2018年春から一部ユーザーによる評価を経て、2018年秋にリリース予定のSOLIDWORKS 2019に正式採用される予定だ。
例年のSOLIDWORKS Worldでは最終日に、次期バージョンのSOLIDWORKSに採用を予定している新機能を「スニークプレビュー」として発表している。今回のSOLIDWORKS World 2018では、3日間あった基調講演の全日にわたって多数披露された。
アセンブリをマルチボディー部品として保存する際の機能を強化した。スライドバーから内部の部品を削除したり、バウンディングボックスによる指定で部品を一括で含めたり除外したりできるので、マルチボディー部品をより扱いやすくなった。
マルチボディー部品の内部で発生している部品の干渉を確認できるようになった。
外部参照に関するユーザーインタフェースを改善した。外部参照の部品を、フィーチャーベースでツリーの中でハイライトするなどの機能が加わった。
レンダリングツール「SOLIDWORKS Visualize」の新機能。NVIDIAのGPUを組み合わせることで、レンダリングの速度を従来比で10倍に高めるとともに、機械学習によって最適なノイズ除去も行ってくれる。
ソリッドに張り付けたテクスチャの画像データの濃淡を基にソリッド表面の3D化を行って、でこぼこを自動で作成してくれる機能。でこぼこの大きさや高さの調整も可能だ。
部品の干渉が起きた時に部分的な面取りなどによって対応できる機能。1つのフィーチャーのまま分割せずに干渉に対応できる。
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