日常使いを狙うランボルギーニの高性能SUV、5人乗りで時速0-100kmは3.6秒車両デザイン

ランボルギーニ・ジャパンは高性能SUV「ウルス」を日本で初めて公開した。

» 2018年02月09日 06時00分 公開
[齊藤由希MONOist]
日本初公開の高性能SUV「ウルス」(クリックして拡大)

 ランボルギーニ・ジャパンは2018年2月6日、東京都内で会見を開き、高性能SUV「ウルス」を日本で初めて公開した。ワールドプレミアは2017年12月4日。

 ウルスは「ウラカン」「アヴェンタドール」に次ぐ第3のモデル。スーパースポーツカーと同じ特性を、日常使いできるSUVに持たせるという点で、新領域への挑戦だと位置付ける。アウトモビリ・ランボルギーニは今後2年間でグローバル販売を倍増させる計画で、目標達成に向けてカギを握るモデルとなる。なお、同社の2017年の世界販売は前年比10%増の3815台だった。

ウルスの外観デザイン。過去のランボルギーニのモデルが持つ要素を踏襲している(クリックして拡大)
速さはランボルギーニの基本(クリックして拡大) 出典:ランボルギーニ・ジャパン

 「ランボルギーニにとって、最高速度は基本要素だ。ランボルギーニである以上、時速300km以上を達成しなければならない」(アウトモビリ・ランボルギーニ CTOのマウリツィオ・レッジャーニ氏)という考えの下、時速0〜100kmの加速は3.6秒、最高速度は時速305kmを達成し、「市販SUVで最速」(ランボルギーニ)だとしている。

 ブレーキはカーボンセラミックブレーキを標準装備とし、高速走行からのブレーキにも対応できるようにした。ブレーキのディスクローターのサイズはフロントが440×40mm、リアが370×30mmで、市販車のブレーキシステムとしては最大だとしている。

 ウルスは排気量4.0l(リットル)のV型8気筒ツインターボエンジンを搭載する。分厚いトルクを低回転から生みだす目的でターボチャージャーを採用した。最大トルクは2250rpmから850Nmを発揮する。最高出力は478kW(6000rpm)。車両の乾燥重量は2200kgで、パワーウエイトレシオはクラス最高の3.38kg/hpとなる。

ランボルギーニ初のターボエンジン(左)。標準装備のカーボンセラミックブレーキが最高速度の後の減速をサポート(右)(クリックして拡大)

 乗車定員は5人で、友人や家族と出掛けられるようにした。リアシートを移動して折りたたむことで荷室は最大1596l(リットル)まで拡大する。ゴルフバッグなど大きな荷物も収納可能だ。ホイールベースは3003mmで、後席の居住性も確保している。前席はスーパースポーツカーらしく低いドライビングポジションで着席できるという。外形寸法は全長5112×全幅2016×全高1638mm。

 四輪駆動システムのトルクベクタリング機能は、ドライブモードや路面の状況に応じて最適にトルクを配分する。雪道やオフロード、砂漠といったさまざまな路面に対応したドライブモードを選択できる。そのため、世界中のさまざまなニーズに対応可能だと見込む。

ウルスの運転席。シフトレバーで走行モードの設定や選択も完結するよう、操作性の良さにこだわったという(クリックして拡大)

 ウルスの受注は好調で、ミレニアル世代(2000年代に成人もしくは社会人になる年齢層)からも関心を寄せられているという。出荷は2018年春から。日本での税別販売価格は2574万円。

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