産業向けソリューション導入により、プラント建設プロジェクトを効率化製造IT導入事例

ダッソー・システムズは、同社のエネルギー・プロセス産業向けソリューション「キャピタル・ファシリティ・インフォメーション・エクセレンス」を、チェコのエンジニアリング企業I&C Energo a.s.が採用すると発表した。

» 2018年01月25日 09時00分 公開
[MONOist]

 フランスのダッソー・システムズは2017年12月21日、同社のエネルギー・プロセス産業向けソリューション「キャピタル・ファシリティ・インフォメーション・エクセレンス」を、チェコのI&C Energo a.s.(以下、I&C Energo)が採用すると発表した。

 I&C Energo a.s.は、プラント建設プロジェクトや保全サービスを手掛ける。同ソリューションの採用により、I&C Energoは発電所など産業施設の設計や建設、保全、プロジェクト管理および構成管理を最適化し、効率化する。

 キャピタル・ファシリティ・インフォメーション・エクセレンスは、ダッソーの「3DEXPERIENCE」プラットフォームを基盤とした産業向けソリューション・エクスペリエンスの一部。プラント建設プロジェクトにおいて、設計の早い段階から建設、運用、廃棄まで、施設のライフサイクル全体でシームレスに情報を管理できる統合型のコラボレーション環境を提供する。

 同ソリューションの導入により、単一のデジタル環境内に情報を一元化でき、プロジェクトの活動内容を包括的かつリアルタイムに可視化できる。I&C Energoでは、設計チームと試運転チームが、プロジェクトの仕様やガバナンス、業界規制のコンプライアンスに関してシームレスに連携できるようになる。これによって意思決定が迅速になり、遅延やミスなどのリスクも軽減する。

 プラント建設業界では、納期や費用に対する要求が高まっている。I&C Energoでは、そうした要求に伴う影響を軽減し国際的なビジネスを強化するため、各種ソリューションを2年にわたって検討した結果、ダッソーのプラットフォーム導入を決定した。この3DEXPERIENCEプラットフォームにより、業務改善と事業拡大を同時に進行できるとしている。

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