肥料プラントの運転・保全最適化システムを納入:製造IT導入事例
NECは、肥料プラントの運転・保全最適化システムを東洋エンジニアリングに納入した。同システムは米GEの産業向けプラットフォーム「Predix」を用いたもので、プラントの稼働や保全に関する情報を関係者間で共有し、製造プロセスを効率化する。
NECは2017年12月12日、米GEの産業向けプラットフォーム「Predix」を用いた肥料プラントの運転・保全最適化システムを、東洋エンジニアリングに納入したと発表した。これは、NECとGEの提携に基づくIoT(モノのインターネット)ソリューション提案の一環だ。
Predixは、GEが開発した産業用クラウドプラットフォーム。APM(アセット・パフォーマンス・マネジメント)など、多くのアプリケーションを産業用機器と接続してデータを収集・分析し、産業用機器の性能向上や製造プロセスを最適化する。
今回納入したシステムは、プラントの稼働や保全に関する情報をPredix上に収集し、関係者間でリアルタイムに共有できるため、プラントの運転や保全を効率化する。同システムの開発においては、マイクロサービスの組み合わせや、短い開発期間を反復するアジャイル型手法を取り入れたことで、短期間で納入できた。
NECでは2016年10月、GEとIoT分野において包括的な提携を締結し、日本企業向けIoTソリューションの開発、導入、保守のサポートをトータルに提供する体制を構築している。この提携により、NECには現在Predix関連の認定技術者が100人以上いる。これらの認定技術者を2020年度までに500人規模に拡大する予定だ。また、自社のグローバルサプライチェーン改革でも、特定領域の大規模プロジェクト管理にPredixを活用している。
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