IoT機器向けセキュリティソリューションが車載システムOSに対応IoTセキュリティ

トレンドマイクロは、同社のIoT機器向けセキュリティソリューション「Trend Micro IoT Security」がメンター・グラフィックスの車載ソフトウェア「Mentor Automotive ConnectedOS」に対応したことを発表した。

» 2017年12月12日 08時00分 公開
[MONOist]

 トレンドマイクロは2017年11月29日、同社のIoT(モノのインターネット)機器向けセキュリティソリューション「Trend Micro IoT Security」が、メンター・グラフィックス(Mentor Graphics)の車載ソフトウェア「Mentor Automotive ConnectedOS」に対応したことを発表した。

 Trend Micro IoT Securityは、外部とIP通信を行う組み込み機器を対象とする。IoTデバイスのシステムにおけるセキュリティリスクを特定し、リスクを検知・防御することでシステムを保護する。ネットワーク異常検知やファイル完全性確認、脆弱(ぜいじゃく)性検知などの「リスク検知機能」、アクセス制御や侵入検知などの「システム保護機能」、各種セキュリティイベントを可視化する「セキュリティインシデント管理機能」を備えている。

 Mentor Automotive ConnectedOSは、多くの自動車メーカーの車載インフォテイメントシステムや運転者情報システムに搭載。スマートカー分野では、ハッキングの危険性など車載システムの脆弱性が確認されている。車載システムにおけるセキュリティ対策の必要性は高まってきており、今回、同OSをサポートしたことで、自動車業界が持つシステムセキュリティの問題に効果的に対応可能になるとしている。

 同社では今後、国内外の自動車メーカーや自動車部品メーカーと実証実験を行い、車載システムなどでの実用化を目指す。

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