SUBARU(スバル)は、「ロサンゼルスオートショー」において、新型3列シートSUV「アセント」を世界初公開した。スバルのラインアップでは最大サイズで、北米市場専用モデルとなる。2018年初夏の発売を予定している。
SUBARU(スバル)は2017年11月28日(現地時間)、「ロサンゼルスオートショー」(プレスデー:2017年11月29〜30日、一般公開日:12月1〜10日)において、新型3列シートSUV「アセント」を世界初公開した。スバルのラインアップでは最大サイズで、北米市場専用モデルとなる。2018年初夏の発売を予定している。
新型アセントは外形寸法が全長4998×全幅1930×全高1819mmで、ホイールベースが2890mmとなる。プラットフォームは2016年発売の「インプレッサ」から導入している「スバル グローバル プラットフォーム」を採用。これにより、3列目の乗り心地や乗員保護性能を高めた。新プラットフォームやアクティブトルクベクタリングによって、優れた旋回性能や危険回避性能も実現する。
新プラットフォームは、衝突安全性能と運動性能の両方を向上させている。より効率的な衝突エネルギーの吸収を可能にするフレーム構造とし高張力鋼板の採用拡大を進めることで、衝突エネルギー吸収率を現行モデル比で1.4倍に向上した。インプレッサの外形寸法は全長4460×全幅1775×全高1480mm、ホイールベースが2680mmとなっており、サイズは大きく異なるが同じプラットフォームだ。
パワートレインは、排気量2.4l(リットル)の新開発水平対向直噴ターボエンジンとCVTを組み合わせる。競合モデルの排気量3.5lの6気筒エンジンと同等以上のスムーズな加速性能や出力、けん引性能を実現する。73lと余裕のある燃料タンク容量を確保し、クラストップレベルの走行距離としている。また、パドルシフトの採用により、MT感覚での走りの楽しさも提供する。
安全面では、運転支援システム「EyeSight(アイサイト)」とヘッドアップディスプレイ「アイサイトアシストモニター」を全車標準装備とする。後退時自動ブレーキや後側方警戒支援システムも設定。ステアリング連動ヘッドランプやハイビームアシストも採用した。
米国のスバル販売店はアセントの売れ行きに手応えを感じており、「当初に立てたアセントの月間販売目標5000台では低いと現地のディーラーから言われている」(スバル 社長の吉永泰之氏)。3列シートSUVの市場は拡大基調であり、アセント投入によってスバルの北米事業はさらに勢いをつけそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.