SUBARUは「2017年ニューヨーク国際オートショー」において、2018年発売の3列シートSUV「ASCENT(アセント)」をイメージしたデザインコンセプトカーを披露した。プラットフォームは「インプレッサ」などと同じ「スバル グローバル プラットフォーム」で、新開発の水平対向直噴ターボエンジンを搭載する。
SUBARUは「2017年ニューヨーク国際オートショー」(プレスデー:2017年4月12〜13日、一般公開日:4月14〜23日)において、2018年発売の3列シートSUV「ASCENT(アセント)」をイメージしたデザインコンセプトカーを披露した。
プラットフォームは「インプレッサ」などと同じ「スバル グローバル プラットフォーム」で、新開発の水平対向直噴ターボエンジンを搭載する予定だ。ascentは英語で「登ること」「上昇」の意。
スバルは既に、「ロサンゼルスオートショー2016」において、3列シートのミッドサイズSUVのコンセプトモデル「VIZIV-7 SUV CONCEPT」を発表しており、スバル最大のサイズのモデルとなることをうたっていた。
今回発表したデザインコンセプトカーの外形寸法は、VIZIV-7 SUV CONCEPTよりも小さくなった。VIZIV-7 SUV CONCEPTは全長5200×全幅2030×全高1860mmだったが、アセントのコンセプトモデルは全長5050×全幅1990×全高1840mmとなる。3列シートの全座席においてゆとりある室内空間を提供するとしている。ホイールベースは2970mmで乗車定員は7人。
スバルは北米で7人乗りクロスオーバーSUV「トライベッカ」を発売していた。アセントはトライベッカよりも外形寸法とホイールベースが大きく、よりゆとりのある室内となっているようだ。
北米はスバルにとって重要な市場だ。2016年に販売した101万2000台のうち、北米向けが66万5000台を占めている。2016年のスバルの米国での販売台数は、2007年以降9年連続で前年を上回った。また、8年続けて販売台数の新記録を達成している。月次の販売台数では、2017年3月までに64カ月連続で前年同月を上回っているという。
一方、調査会社オートデータがまとめた米国の新車販売台数は、2017年1月から3月まで、2カ月連続で前年同月を下回った。スバル 代表取締役社長の吉永泰之氏は、クロスオーバーSUV「XV」の新モデル発表の会見で「前年割れの要因は、一時期の拡大が収まったか、販売が過熱していることにあると考えている。販売競争は激しいが、われわれは少ないインセンティブでよい売り方ができている。今の売り方を続けていきたい」とコメントしている。
2017年のスバルのグローバル販売計画は109万1000台で、北米向けは72万3000台に拡大する見通しだ。
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