アームは、クラウドサービス「Mbed Cloud」のデバイス管理機能を拡充する「Mbed Edge」の提供を開始した。IoTゲートウェイを利用したデバイスのオンボード、制御、管理に新たに対応する。
アーム(Arm)は2017年10月24日(現地時間)、クラウドサービス「Mbed Cloud」のデバイス管理機能を拡充する「Mbed Edge」の提供を開始した。これにより、IoT(モノのインターネット)ゲートウェイを利用したデバイスのオンボード、制御、管理に対応することとなった。
Mbed Edgeの新機能により、今後インターネットプロトコル(IP)と従来型ネットワーク機器の接続や管理、ゲートウェイの管理および診断、エッジコンピューティングの3つの新たな機能セットを提供する。
プロトコル変換機能は、これまでのデバイスの多くが接続時に用いるModbusやBACnetなど、IPと互換性のない通信プロトコルをIPに変換する。非IPデバイスもMbed Cloudに接続でき、他のIP接続デバイスとともに管理できる。
ゲートウェイ管理向けの機能セットは、IoTゲートウェイの回復力を高め、ダウンタイムを最小限に抑える。主な機能として、アラーム通知、プロセス管理、リソース管理、インタフェース管理、詳細な診断機能などを搭載する。
エッジコンピューティング機能は、ローカル・アプリケーション実行環境と演算リソースの提供により、ルールやデータをゲートウェイ上で直接処理できる。クラウドへの接続が停止した際に、ゲートウェイが独立したアクションを取り、生産性に影響を及ぼすダウンタイムを最小限に抑える。
Mbed Cloudの製品プレビューは、一部の顧客企業とパートナーを対象に実施を終え、現在は全てのカスタマーに提供している。Mbed Edgeのプロトコル変換機能は現在、正式リリース前のプレビュー版として提供中だ。
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