クラウドサービスのデバイス管理機能を拡充する新セットを提供組み込み開発ニュース

アームは、クラウドサービス「Mbed Cloud」のデバイス管理機能を拡充する「Mbed Edge」の提供を開始した。IoTゲートウェイを利用したデバイスのオンボード、制御、管理に新たに対応する。

» 2017年11月22日 08時00分 公開
[MONOist]

 アーム(Arm)は2017年10月24日(現地時間)、クラウドサービス「Mbed Cloud」のデバイス管理機能を拡充する「Mbed Edge」の提供を開始した。これにより、IoT(モノのインターネット)ゲートウェイを利用したデバイスのオンボード、制御、管理に対応することとなった。

photo 「Mbed Edge」の機能(クリックで拡大) 出典:Arm

 Mbed Edgeの新機能により、今後インターネットプロトコル(IP)と従来型ネットワーク機器の接続や管理、ゲートウェイの管理および診断、エッジコンピューティングの3つの新たな機能セットを提供する。

 プロトコル変換機能は、これまでのデバイスの多くが接続時に用いるModbusやBACnetなど、IPと互換性のない通信プロトコルをIPに変換する。非IPデバイスもMbed Cloudに接続でき、他のIP接続デバイスとともに管理できる。

 ゲートウェイ管理向けの機能セットは、IoTゲートウェイの回復力を高め、ダウンタイムを最小限に抑える。主な機能として、アラーム通知、プロセス管理、リソース管理、インタフェース管理、詳細な診断機能などを搭載する。

 エッジコンピューティング機能は、ローカル・アプリケーション実行環境と演算リソースの提供により、ルールやデータをゲートウェイ上で直接処理できる。クラウドへの接続が停止した際に、ゲートウェイが独立したアクションを取り、生産性に影響を及ぼすダウンタイムを最小限に抑える。

 Mbed Cloudの製品プレビューは、一部の顧客企業とパートナーを対象に実施を終え、現在は全てのカスタマーに提供している。Mbed Edgeのプロトコル変換機能は現在、正式リリース前のプレビュー版として提供中だ。

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