日立製作所が参考出展していたのは、シニア層をターゲットにしたコミュニケーションロボット。機能的には「表情のあるスマートスピーカー」といった構成になっており、球形の頭部に、喜びや悲しみなどの表情を表示することが可能だ。
コミュニケーションロボットは、「飽きられてしまう」のが大きな課題。このロボットは、長期的に利用してもらえるように、人間に共感するよう作られているそうだ。会話を通して、認知症の兆候を見つける機能も考えられている。製品化は未定。
シャープは、ホームアシスタントロボットを参考出展。同社は、AIとIoTを組み合わせた「AIoT」を提唱しており、このロボットはそのユーザーインタフェース(UI)という位置付け。聞いてもらえるタイミングを見計らって、自発的に話しかける機能などがあり、ホテルや住宅メーカーなど、法人向けの展開を考えているとのこと。
同社はロボット電話として大きな話題になった「RoBoHoN(ロボホン)」のビジネス展開も進めており、新バージョンとして、LTE/3G機能を省略したWi-Fi専用モデルを投入したばかり。"ロボット電話"から電話機能を外したロボットになるが、Wi-Fi環境なら問題無いし、これで大幅な低コスト化も図れる。
またブースでは、屋外自律走行監視ロボット「SV-S500」の展示も注目を集めていた。あらかじめ設定した巡回ルートを自律走行し、映像を監視ルームに送るロボット。敷地が広く、固定カメラではカバーしきれない場合に便利だという。もともと米国市場向けに開発されたものだが、ニーズがあれば国内での展開も狙っていきたいとのこと。
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