ダイハツ工業は「第45回東京モーターショー 2017」のプレスブリーフィングにおいて、ダイハツ版TNGAといわれる開発コンセプト「DNGA」に基づく4台のコンセプトカーを初公開した。
ダイハツ工業は2017年10月25日、「第45回東京モーターショー 2017」(プレスデー:10月25〜26日、一般公開日:10月28日〜11月5日)のプレスブリーフィングにおいて、新たな開発コンセプト「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」に基づく4台のコンセプトカーを初公開した。
プレスブリーフィングには、2017年6月に同社の社長に就任した奥平総一郎氏が登壇し、同年3月に発表したグループスローガン「Light you up」や、DNGAの方向性について説明した。奥平氏は「先進技術をみんなのものにして行くのがDNGAの考え方であり、自動運転や電動化の要素も入っている。安全分野では、運転支援システムの『スマートアシスト』をさらに進化させて行き、将来的には自身での運転が困難な高齢者が1人でも移動できるクルマを提供していく。また環境分野では、EV(電気自動車)やHEV(ハイブリッド車)の開発に取り組んでいる。日常生活に密着したスモールカーにこそ、どこでも充電できてメンテナンスしやすいEVはマッチする。バッテリーの価格や大きさなど課題は多いが、ダイハツの優れたパッケージ技術などを活用して解決していきたい」と意気込む。
世界初公開になるのは軽商用車タイプのEV「DN PRO CARGO(ディーエヌ プロカーゴ)」、コンパクト4ドアクーペ「DN COMPAGNO(ディーエヌ コンパーノ)」、コンパクトSUV「DN TREC(ディーエヌ トレック)」、モアスペース系軽自動車「DN U-SPACE(ディーエヌ ユースペース)」の4台。これらの他、2017年8月の「インドネシア国際オートショー2017」で披露した3列シートMPV「DN MULTISIX」も紹介した。
なお、DN PRO CARGOが「1957年発売の三輪自動車『ミゼット』の使いやすさを継承」(奥平氏)、DN COMPAGNOが「1968年発売の4ドアクーペ『コンパーノ』のコンパクトながらスタイリッシュなデザイン思想を継承」(同氏)しているなど、ダイハツ工業を代表する車両が持つDNAをDNGAに組み入れていくことになりそうだ。
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