ETロボコンの競技は、デベロッパー部門(プライマリークラス/アドバンストクラス)と、2017年から初めて開催される「ガレッジニア部門」の2部門3クラスに分かれている。
前者のデベロッパー部門の競技の流れは、走行時間を競うコースを完走した後、プライマリークラスでは「難所」、アドバンストクラスでは「ゲーム」に、ロボットが挑戦するというもの。「いかに短い時間でコースを完走するか?」もさることながら、ロボットが「難所」や「ゲーム」に挑戦する姿が、ETロボコンの見どころになる(図4)。
沖縄地区大会では、「難所」や「ゲーム」を攻略する姿をほとんど見ることができず、ロボット競技として物足りなさが残る結果となった。プライマリークラスとアドバンストクラスそれぞれの結果を、簡単に紹介する。
プライマリークラスには、(1)琉球大学工学部 機械システム工学科、(2)沖縄職業能力開発大学校 電子情報技術科、(3)沖縄職業能力開発大学校 物流情報科、(4)国際電子ビジネス専門学校 組み込みシステム科、(5)美来工科高等学校の5チームが参加した。
競技では、スタート後すぐにロボットが転倒し、リタイアするチームが続出。そんな中、全2回の走行ともに、きちんと難所に挑んだ美来工科高等学校のロボットが目立った(1回目の走行は難所クリア、2回目は難所に挑むも途中でコースアウト)。
美来工科高等学校は、競技順位は1位だったものの、ロボット競技会の前日に実施された「モデル審査」の評点が低く、プライマリークラスの総合優勝を逃した。ただし、総合優勝チームが全国大会出場の基準タイムをクリアしていなかったため、結果的に美来工科高等学校チームが全国大会に出場することになった(図5)。
美来工科高等学校チームは部活動としてETロボコンに取り組んでおり、プライマリークラスには2年生が出場しているとのこと。ETロボコン以外にも、高校としてさまざまな競技会やイベントに参加しており、そういった経験が生きたようだ。
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