東芝情報システムは、ファイアウォール内側の組み込み機器をクラウド上から安全/リアルタイムに操作できるIoT接続基盤ソフトウェアをパッケージ化した「NetNucleus Cloud Hub」を販売した。
東芝情報システムは2017年9月20日、IoT(モノのインターネット)接続基盤ソフトウェアをパッケージ化した「NetNucleus Cloud Hub(ネットニュークリアス クラウド ハブ)」を発売した。ファイアウォール内側の組み込み機器をクラウド上から安全/リアルタイムに遠隔操作できる。
IoTの普及に伴い、企業や家庭の機器を遠隔操作してメンテナンスサービスを提供したいというニーズが高まっている。通常、これらのネットワークはファイアウォールで守られ、リアルタイムな遠隔操作にはファイアウォールの設定変更や、専用回線/ゲートウェイの設置といった対応が必要となる。
同製品は、Webアプリケーションで双方向通信を行う規格「WebSocket」を応用。ファイアウォールの設定を変更することなく、既設のインターネット回線を利用して導入できる。遠隔地から企業や家庭内の機器をリアルタイムに操作できる他、通信にTLS(Transport Layer Security)を用いて強固なセキュリティも備えた。
また、数千~数十万台といった機器をクラウドに接続する場合、接続数の増加に応じて、通信コストと大量の機器を接続するためのサーバ増強などのコストも発生する。同製品は、既設のインターネット回線を利用するため、追加の通信コストが発生しない。また、独自の負荷分散技術により、エントリークラスのサーバ2台で10万台超の同時接続を保つことができる。
同社では今後、同製品を含め、組み込み機器に特化したIoT事業で年間10億円の売り上げを目指す。
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