圧力校正に関する機能を強化したプラント機器調整・管理ソフトウェア:FAニュース
横河電機は、プラントなどの製造現場で使用される機器調整・設定・管理ソフトウェア「FieldMate R3.03」を発売した。圧力校正に関する機能と、過去のデータを直感的に閲覧できる機能を追加した。
横河電機は2017年8月14日、プラントなどの製造現場で使用される機器調整/設定/管理ソフトウェアを強化した「FieldMate R3.03」を発売した。主に、石油、石油化学、化学、紙パルプ設備などプロセス産業の保守管理部門で、各種機器の設定や調整、点検、機器情報の管理などに用いられる。
プラントで活用されている差圧/圧力伝送器の校正では、ハンドポンプを使用して発生させた圧力を圧力校正器で測定し、基準となる圧力値ごとの伝送器の出力値を、熟練の保守員が手作業で記録していた。今回の機能強化では、校正器から圧力値と機器の出力値を取得し、FieldMate R3.03にリアルタイムに表示する機能と、校正データを自動記録する機能を追加した。
また、計測データをグラフ化する機能および診断データの履歴を一覧表示する機能も追加。これらの機能を使って、調整作業による補正量の推移を比較することで、フィールド機器や設備の劣化の度合いを容易に推測できる。
加えて、上位のネットワークと接続できるインタフェース機能を強化し、FieldMate R3.03で作成した保守作業報告書を、現場とオフィスで容易に共有できるようになった。また、独自の通信プロトコルを採用したフィールド機器や装置の情報も、同ソフトウェアで統合管理できるようインタフェース機能を追加した。
「FieldMate R3.03」
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