SCSKは、米IntegrityWareの自由曲面作成ツール「Power Surfacingシリーズ for SOLIDWORKS」を発売した。粘土細工のような直感的モデリングができ、自由曲面モデリングやSTLデータへの面生成機能により、3D設計やデザインの可能性を広げる。
SCSKは2017年5月23日、米IntegrityWare製の自由曲面作成ツール「Power Surfacing(パワー・サーフェシング)」シリーズを発売した。ダッソー・システムズが開発した3次元CAD設計ソフトウェア「SOLIDWORKS」用のアドオンソフトウェアで、SCSKが日本での販売代理店となる。価格は、Power Surfacingのライセンス料が44万円から、Power Surfacingサブスクリプションが10万円から(いずれも税別)。今後3年間で8億円の売り上げを目指す。
Power Surfacingは、粘土細工のように伸ばす/曲げる/膨らませる/くぼませるといった直感的なモデリングが可能な自由曲面作成能力を持つ。作成したモデルを設計変更する際は、SOLIDWORKSの「履歴」からモデル修正できる。
SOLIDWORKSとPower Surfacingの連携により、SOLIDWORKSの形状変更に追随してPower Surfacingの接続部分が変形する。また、CAMソフトに受け渡す前に、金型面の微妙な修正や複雑なフィレット面を置き換えることで、モデリング時間が短縮する。
また、自由曲面作成とリバースエンジニアリング機能を備えた「Power Surfacing RE」も提供する。リバースエンジニアリング機能では、3D情報をポリゴンデータとして保管するSTL/OBJデータをSOLIDWORKSに読み込むことができる。他に、読み込んだSTLデータに対するソリッドやサーフェスの生成機能も搭載。生成した形状はPower Surfacing機能と連携して編集できるため、SOLIDWORKSを3Dスキャナーデータの後処理ツールとして活用できる。
同製品はネットワーク化オプションとして、NLM(Network License Manager)や教育機関向けパッケージも販売する。
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