軽量3D化フォーマットのXVLを設計の正式データとすることで、完全統合型のPLMシステムを入れることなく、帳票での管理を主とする既存システムも生かしてPLMの仕組みが作れる。
ラティス・テクノロジーは2017年5月16日、同社の軽量3D化フォーマットのXVLを管理・制御するシステム「XVL Contents Manager(XCM) 3.0」を販売開始する。同システムでは、XVLのコンテンツ作成のフローにおける一括管理・制御が分かりやすい操作で行えるもの。設計工程における3D CAD側のデータとリンクしたXVLデータと、生産工程における作業指示書などの帳票データが連携し、設計変更の情報が常に最新となるよう自動更新できる仕組みを備える。同システムで管理されている工程は、試作や出図の段階なのか、生産準備に入っているのかなど、ステータスも分かりやすくなっている。
画面や操作は、Windowsエクスプローラーを意識したような、シンプルなものになっている。さらにシステム管理者によるアクセス権限コントロールと併せ、各部門の担当者が使いやすいように画面をカスタマイズすることも可能だ。
完全統合型のPLMシステムを入れることなく、帳票での管理を主とする既存システムも生かしてPLMの仕組みが作れるとして、XCMを「緩いPLM」と同社代表取締役社長の鳥谷浩志氏は言う。
価格はXCMのライセンスが1000万円、年間保守費用が200万円。同Agent クラスタリングオプションのライセンスが100万円、年間保守費用が20万円。同大規模データリングオプションのライセンスが150万円、年間保守費用が30万円、同外部システム連携オプションのライセンスが300万円、年間保守費用が60万円。全て税別。
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