金型の開き量やたわみを測定する埋め込み型位置センサーFAニュース

村田機械は、射出成形金型に埋め込み、金型の開き量を測定する位置センサー「MEL1002」を発売した。射出成形金型にセンサーを直接埋め込めるため、金型の開き量やたわみをより正確に測定できる。

» 2017年05月16日 07時00分 公開
[MONOist]

 村田機械は2017年4月20日、射出成形金型に埋め込み、金型の開き量を測定する位置センサー「MEL1002」を発売した。

 MEL1002は、150℃の耐熱性を備え、射出成形金型にセンサーを直接埋め込めるため、金型の開き量やたわみをより正確に測定することが可能だ。測定値はアナログ変換器「MPD200」に表示する。

 同社の金型挙動モニタリングシステム「Muratec Molding Monitor」と組み合わせ、金型内の圧力/温度などの各種センサーデータと合わせて分析することで、詳細な金型挙動を把握できる。

 検出ストロークは2mmで、繰り返し精度は±2μm、直線性精度は5μm以下。最高分解能は0.125μm、耐衝撃は100G、耐振動は20〜150Hz/5G、耐久性は300万回となっている。耐衝撃性に優れることから、同社は今後、同製品を金属プレス分野へ展開することも視野に入れているという。

 近年、自動車業界においては金属部品の樹脂化が進み、より高精度なプラスチック成形加工が求められている。こうしたプラスチック成形加工では、成形時の金型の挙動を把握するため、その開き量を正確に測定し、試作成形時の射出条件設定や、量産時の稼働監視に活用したいというニーズが高まっている。

photo 位置センサー「MEL1002」

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