「トポロジー最適化」「メッシュレスCAE」とは何か――最新のCAD・CAE動向:3D設計推進者の眼(19)(3/3 ページ)
ということで、SOLIDWORKSのファイルをSTLデータに変換して保存しました。
アクティベーション後にSIMSOLIDのアイコンをクリックするとSIMSOLIDの画面が開かれます。SIMSOLID画面より、STLデータを読み込み、単位の設定を行い、材料設定をします。ここでは静解析をしたので、力の設定と部品の設定をSOLIDWORKS同様に行いました。
SIMSOLID設定状態
「Solve」というアイコンをクリックすると解析が実行されます。「メッシュ作成→解析実行」という順序の操作ではありません。
解析結果は次のようになりました。
SIMSOLIDによるvon Mises応力結果
SIMSOLIDによる荷重方向の変位結果
比較状況は、解析結果は完全一致ではありませんでした。デフォルトの材料物性値にも若干の差異があったりしたので、この影響は0ではありません。単一部品の解析なため、特別な解析時間の速さは体感できていませんが、複雑なアセンブリで評価してみる価値はありそうです。
メッシュを設定として切らないという作業で、材料の形体に応じたどのような制御が行われているのかは不明ですが、「なかなか面白い製品ではないのかな」と思いました。
土橋美博(どばし・よしひろ)
1964年生まれ。25年間、半導体組み立て関連装置メーカーで設計・営業・3次元CAD推進を行う。現在、液晶パネル製造装置を主体に手掛ける株式会社飯沼ゲージ製作所で3次元CADを中心としたデジタルプロセスエンジニアリングの構築を推進する。ソリッドワークス・ジャパンユーザーグループ(SWJUG)の副代表リーダー・事務局も務める。
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