システムインテグレーター2社が医療関連分野で協業し、IoTサービスを提供製造業IoT

日本システムウエアとNTTデータは、医療関連分野でのIoTビジネスにおいて協業すると発表した。IoTクラウドプラットフォーム「Toami」を活用し、医療関連企業のIoTビジネス推進を支援する。

» 2017年03月29日 09時00分 公開
[MONOist]

 日本システムウエア(NSW)とNTTデータは2017年3月14日、医療関連分野でのIoT(モノのインターネット)ビジネスにおいて協業すると発表した。NTTデータが展開する医療関連分野の業務ノウハウや営業力と、NSWのIoTクラウドプラットフォーム「Toami」を活用したIoTシステム構築技術の融合により、両社の強みを生かして医療関連企業のIoT環境構築を支援する。

 Toamiは、NSWが展開するIoTサービスを開発・構築するための専用プラットフォーム。デバイス管理やデータ管理、外部連携機能などを持つノンプログラミング開発基盤により、収集したデータの見える化や機器制御、データ分析などを行える。

 一方、NTTデータのヘルスケア事業部では、レセプトオンライン請求や地域医療連携ネットワーク、医療関係のクラウドサービスなどを展開してきている。特に近年、医療関連分野でのサイバーセキュリティの確保が求められている中で、セキュリティに配慮した業務改善や医療機器などの故障検知、予防保全、および検査情報を活用した診断支援など、IoTによる新たなビジネス領域を検討している。

 今回の協業では、厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」などに準拠したネットワークサービスを基に、医療関連企業に対し業務効率化・経営改善などのコンサルティングを実施し、その上でToamiを活用したIoTシステムの構築をはじめ、顧客のニーズに合わせたワンストップのトータルIoTサービスを提供する。

 具体的には、医療機器などの遠隔監視により故障検知・故障予測・ダウンタイムの最小化などを行う予防保全サービスや、医療機器などから取得したビッグデータを活用した医療現場の業務改善のための分析サービスなどを提供していく。

photo 医療関連分野におけるIoTビジネス提供に向けた協業体制
photo IoTサービスイメージ

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