提携と合わせて、新製品のサーボ用高精度減速機も発表。新製品「GTBシリーズ」は、高強度鋼の精密成形加工による軽量薄型ボディーを採用したことで、強度は2倍とした一方で重量は2分の1以下にすることに成功。コンパクトさを実現しつつ省エネを実現することに成功した。テクノダイナミックスのモーションサイエンス技術を活用しバックラッシゼロの減速機構を採用し、高精度な動作を実現している。大きさに合わせて「GTB40」「GTB63」「GTB80」「GTB100」の4機種を用意する。「GTB40」は本体の厚さが65mm、出力中空径が25mm、減速比が1/15,45、起動停止上限トルクが94Nm、位置決め精度が90秒、本体重量が3.5kgとなっている。価格は最小モデルで20万円台後半から。
本体の高さを抑えられる直交サーボ減速機については「重量、厚さ、トルク、精度などのさまざまな項目の個々を満たすものはあるが、総合的にユーザーのニーズを100%満たす製品は存在せず、開発で差別化できる余地が大きい」(加藤氏)としている。
さらに特徴となっているのが、テクノダイナミックスの動作制御ノウハウを応用した「ジャーク低減電子カム曲線データ」5タイプをデータでダウンロード提供していることだ。加速度の変化であるジャークを抑えることで安定的な動作を実現できる。これをハードウェアなしでノウハウとして提供する。
今回は試験的な取り組みだが「将来的には、これらの機器をネットワークで結び、ネットワーク経由でユーザー製品の稼働状況を診断し、それに対応するモーション制御技術をソフトウェアで提供するようなソリューションビジネスなども検討している。動きはもともとはデータであるので、ソフトウェアやネットワークの基盤を構築し世の中に出していけるようにしたい」と加藤氏は将来の展開を述べている。
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