パナソニックは、パナソニックラボラトリー東京(東京都江東区)で記者会見を開き、「CEATEC JAPAN 2016」で話題になった「スノービューティーミラー」と「メイクアップシート」の開発状況
パナソニックは2016年12月1日、パナソニックラボラトリー東京(東京都江東区)で記者会見を開き、「CEATEC JAPAN 2016」で話題になった「スノービューティーミラー」と「メイクアップシート」の開発状況について説明した。
パナソニックラボラトリー東京(PLT)は2016年4月、パナソニックのショールーム「パナソニックセンター東京」と同じ有明地区に開設された。同年5月開設のAVCネットワークス社の「デザインセンター」もあり、「有明地区がパナソニックの活動拠点というイメージも強くなってきた」(PLT所次長の井上あきの氏)という。
PLTでは全社CTO室で策定した技術10年ビジョンを基に、従来の「モノ」づくりの進め方にとらわれない、短期間で「コト」づくりを進られるようなイノベーションの先鋭的拠点となることが求められている。本社研究部門とカンパニー技術部門から70人前後がPLTに参加しており、研究開発領域はIoT(モノのインターネット)やロボティクス、人工知能が中心だ。
このPLTで開発が鋭意進められているのが、スノービューティーミラーとメイクアップシートである。基礎になったのは、2012年後半に発足した「“ミラー”を中心としたテーターメイドビューティー」を仮説/検証するプロジェクト。同プロジェクトで最初に考案されたのが、白雪姫(スノービューティー)で出てくる王妃が使う魔法の鏡をイメージしたスノービューティーミラーだ。開発を担当するパナソニック 全社CTO室 技術戦略部 事業創出推進2課 課長の川口さち子氏は「女性であれば1日7〜8回は見るであろう鏡。その“鏡を見る”という生活動線を変えずに、美容とヘルスケアのPDCAが可能な製品として考えた」と語る。
スノービューティーミラーは、紫外光を使わずに、安全な可視光だけで人の肌状態を非接触で測定できる技術「非接触肌センシング」が組み込まれている。その測定結果を「しみ」「しわ」「ほうれい線」「透明感」「毛穴」という評価軸で、鏡上に表示してくれる。しみの位置などが明確に表示されるので、女性にとってはある意味ショッキングかもしれない。
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