ホンダは、「SUPER GTシリーズ」の「GT500クラス」向けの車両「NSX-GT」を公式Webサイトで公開した。これまでの「NSX CONCEPT-GT」に替わり2017年シーズンから参戦する。
ホンダは2016年11月2日、2017年シーズンの「SUPER GTシリーズ」の「GT500クラス」に参戦予定の「NSX-GT」を公式Webサイトで公開したと発表した。
NSX-GTは、2016年8月に国内発表した新型「NSX」をベースとしたレース専用車両である。新型NSXのヘッドライトやミッドシップレイアウト特有のルーフのスラント形状、フローティングCピラーなど、造形美と高い動力性能を視覚的に表現したデザインを継承するとともに、2016年シーズンに対して25%のダウンフォース削減を図った2017年シーズンのGT500車両規則に対応すべく、デザインラインより下の空力開発可能領域を中心に開発を進めています。
新型NSXのパワートレインは、排気量3.5l(リットル)のV型6気筒ツインターボエンジンをミッドシップに配置した3モーターのハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD(」を採用している。NSX-GTは、これに替えて、レース専用に開発した排気量2.0l(リットル)の直列4気筒直噴ターボエンジンをミッドシップに搭載しており、ハイブリッドシステムは採用していない。
2014年シーズンからGT500クラスに3年連続で参戦してきた「NSX CONCEPT-GT」は、3年目の2016年シーズンからハイブリッドシステムの搭載を取りやめている。サプライヤからのバッテリー供給が困難になったためだ。2017年シーズンから参戦するNSX-GTについても、ハイブリッドシステムの搭載は見送られたようだ。
なお、NSX-GT、NSX CONCEPT-GTともエンジン型式は同じ「HR-414E」だ。しかし、最高出力はNSX-GTが440kW(600ps)以上、NSX CONCEPT-GTが400kW(550ps)以上で、NSX-GTでは10%性能が向上している。
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