シャープは、「CEATEC JAPAN 2016」において、ロボット掃除機「COCOROBO(ココロボ)」の新たな開発コンセプトを展示。ヤマハの音声合成技術「VOCALOID(ボーカロイド)」とのコラボレーションによって「歌う家電」になっていた。
シャープは、「CEATEC JAPAN 2016」(2016年10月4〜7日、幕張メッセ)において、ロボット掃除機「COCOROBO(ココロボ)」の新たな開発コンセプトを展示した。ヤマハの音声合成技術「VOCALOID(ボーカロイド)」とのコラボレーションによって「歌う家電」になるとともに、人工知能(AI)技術の応用で学習/進化するという。
COCOROBOは2012年の発売当初から音声認識機能を持っていたが、会話応答機能については約30パターンの録音音声から選んでいた。その後、インターネット接続が可能になり、音声合成によって自由に会話できるようになった。今回の開発コンセプトでは、自由な会話からのプラスアルファを検討し、VOCALOIDとのコラボに至ったという。
開発コンセプトのCOCOROBOの中には、プレミアム版のCOCOROBOの発売時に採用したキャラクター「COCOROBOちゃん」が暮らしている設定で、「COCOROBOが掃除するときには、COCOROBOちゃんが歌いながら掃除してくれる」(シャープの説明員)という。歌う楽曲は、センサーなどから得たさまざまな情報を基に判断したユーザーの状態などに合わせて選ぶ。「COCOROBO MUSIC A.I.エンジン」によってユーザーの好みなども学習していく。
今回の開発コンセプトに合わせて、以前にCOCOROBOちゃんの声優を務めた木戸衣吹さんによるVOCALOIDのライブラリも収録。展示では、開発コンセプトのCOCOROBOが歌う5つの公式楽曲も紹介した。
「家族の伝言なども歌いながら伝えてくれる」(同説明員)というCOCOROBOの開発コンセプトだが、発売時期は未定だ。
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