半導体検出器を搭載したPET/CT装置とSPECT/CT装置を発売医療機器ニュース

GEヘルスケア・ジャパンは、半導体検出器を搭載したPET/CT装置「Discovery MI」とSPECT/CT装置「Discovery NM/CT 670 CZT」を発売した。検査時間や被ばく量が従来の2分の1に低減できる。

» 2016年09月12日 08時00分 公開
[MONOist]

 GEヘルスケア・ジャパンは2016年8月25日、半導体検出器を搭載したPET/CT装置「Discovery MI」と、SPECT/CT装置「Discovery NM/CT 670 CZT」を発売した。併せて、PET診療を支援する読影ソリューション「Centricity Universal Viewer 100 edition PET」も発売した。

 新たに発売されたDiscovery MIは、半導体検出器「LightBurst Digital Detector」を搭載。画像上のノイズを低減し、TOF(Time of flight)時間分解能を向上させたことで、病変を見るための解像度が従来の2倍に向上した。感度と雑音等価計数率(NECR)は約20%向上し、検査時間を従来の半分に抑え、ET/CTによる被ばく量を従来比2分の1に低減している。

 全身用SPECT/CTのDiscovery NM/CT 670 CZTは、新たにテルル化亜鉛カドミウム(CZT)検出器を採用している。CZT検出器は、ガンマ線を直接電気信号に変換し、効率・精度の良い信号処理を実施するため、散乱線成分を低減し、低ノイズの画像を取得できる。

 また、エネルギー分解能・コントラスト分解能の向上により、2核種同時収集検査の精度も向上している。被ばく量・検査時間を従来の2分の1にすることで、従来は別日に分けていた2つの検査が1日で実施でき、患者の負担も軽減するという。

 同時に発売されたCentricity Universal Viewer 100 edition PETは、PET読影に必要なCT/MRIなどの過去画像を自動で取得するほか、PET読影に必要なSUVなどの解析機能も備えた。さらに、同社独自の画像レイアウト学習機能「SRP(Smart Reading Protocol)」を搭載。最適な画像レイアウトで読影を開始でき、読影効率が従来比19%向上した。

photo Discovery MI
photo Discovery NM/CT 670 CZT
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