三菱マテリアルは、刃先交換式中心刃付きスクエアエンドミル「AQX」シリーズに、転削加工用のPVDコーテッド超硬材種を追加した。切削加工時の耐摩耗性、耐クラック性、耐溶着性が向上し、加工時に発生する損傷を抑制できる。
三菱マテリアルは2016年7月15日、刃先交換式中心刃付きスクエアエンドミル「AQX」シリーズに、転削加工用のPVDコーテッド超硬材種を追加し、発売した。ラインアップは、鋼加工用の「MP6120」「MP6130」とステンレス鋼加工用の「MP7130」「MP7140」、チタン合金加工用の「MP9120」の5種となる。
AQXシリーズは、中心底刃付きのスクエアエンドミルで、ドリリング加工からエンドミル加工までを1本に集約できる。今回新たに、耐熱性と耐摩耗性を向上させたPVDコーテッド超硬材種を追加した。
新材種は、Al含有量や切削加工時の耐摩耗性、耐クラック性、耐溶着性を向上させたベース層と、被削材ごとに最適化したコーティング被膜を積層させた。これにより、被削材別の加工時に発生しやすい損傷を抑制できる。
鋼加工用のMP6120/MP6130は、ベース層に加え、(Al,Cr)N系の皮膜により、熱の膨張・収縮による損傷を抑制する。また、ステンレス鋼加工用のMP7130/MP7140は、ベース層にTiN系化合物を加え、加工硬化層による損傷を抑制。チタン合金加工用のMP9120は、ベース層にCrN系皮膜を追加し、高温下の加工時に発生しやすい刃こぼれを防止できる。
MP6120/MP9120は各14型番、MP6130/MP7130/MP7140は各7型番をそろえ、代表型番の標準価格はMP6120(QOMT0830R-M2)が778円、MP9120(QOGT2576R−G1)が2095円となる。
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