米オートデスクは、レイトレーシング画像レンダラー「Arnold」を開発するSolid Angleを買収したと発表した。Solid Angleの開発チームは、オートデスクの一部として今後もArnoldの開発を継続する。
米オートデスクは2016年4月19日、レイトレーシング画像レンダラー「Arnold」を開発するSolid Angleを買収したと発表した。
Arnoldは、映画やテレビ、広告などで使用される3Dアニメーションとビジュアルエフェクト(VFX)の作成でよく利用されているレンダラー。
今回の買収により、Solid Angleの開発チームはオートデスクの一部となるが、今後もArnoldの開発を継続する。Arnoldは、Linux/Mac OS X/Windows上で動作するオートデスク製品や、Houdini/Katana/Cinema 4Dを含むオートデスク以外のアプリケーション向けに、スタンドアロンのレンダラーとして引き続き利用できる。また、Autodesk 3ds MaxとAutodesk Mayaは、今後もサードパーティーのレンダラーにも対応する。
Arnoldの価格とパッケージに変更はなく、従来同様にSolid Angleの販売代理店から購入できる。オートデスクは、今後もArnoldの永久ライセンスを提供する。
オートデスクでは、Solid Angleの買収により、「3Dコンテンツ制作過程でレンダリングが占める大きな計算負荷を、さらに低減させることが可能になった」としている。
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