総合求人・転職支援サービス「エン転職」が「未経験での転職」についての調査結果を発表。次の転職では「今と別の職種」を希望すると回答した人が全体で4割、20代では約6割いた。別職種へ転職する際の不安や重視する点も年代ごとに特徴が見られた。
エン・ジャパンが運営する総合求人・転職支援サービス「エン転職」が「未経験での転職」についてのアンケート調査を実施。2016年4月21日にその結果を発表した。
調査対象は同サイトの利用者で、そのうち9125名から回答を得た。20代〜50代の人に「次の転職では今と同じ職種と今と違う職種どちらを希望しますか」と尋ねたところ、全体の41%が「今と別の職種」と回答した。「今と別の職種」と回答した人を年代で見ると、20代が56%でトップ。次いで30代が42%となり、年齢が若い方が別職種へのチャレンジに対して意欲的であるようだ。
別職種へチャレンジしたい理由としては、「志望する業界へ挑戦したい」「新しいことに挑戦したい」「別職種で経験をつみたい」などの声が寄せられた。また「自分の将来が見えてこないため」「現在の職種に未来を感じない」など、将来への不安が感じられるコメントも挙がっている。
今と別の職種を目指す上で困ること、不安なことを尋ねた設問では、全体では「未経験から受け入れてもらえるか」が73%と最も多かった。
年代別に見ると、20代は「人間関係」「自己PRのポイント」「面接」などと答えた人が多く、職場の人間関係や選考に不安を感じていることがうかがえる。40代、50代で多かった回答は「仕事に慣れるまでの期間」「入社後に活躍し成果が出せるか」「これまでの知識や経験が活かせるか」などで、年代が上がるにつれて入社後の仕事内容に関する不安が高くなっている。
次に「転職先を検討する上で重視していること」を3つまで選択してもらったところ、全体では「給与・年収」(49%)、「仕事内容が自分に合っているか」(36%)、 「労働時間や休日休暇」(34%)が上位を占めた。
この他の回答を年代別に見ると、20代は「仕事内容」「福利厚生や手当」、30代は「スキルや能力が身につくか」という項目のポイントが他の年代と比べて高かった。40代は「長く続けられる仕事か」、50代は「職種」「勤務地」「これまでの経験・知識が活かせるか」といった点を重視しているようだ。
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