構造改革プランの成果を受けて策定されたのが、2016〜2018年度の3カ年で進められる構造改革ステージ2だ。「質的成長とブランド価値向上のステージ」と位置付けており、最終年度となる2018年度の経営指標は、グローバル販売台数165万台、営業利益率7%以上、自己資本比率45%以上、配当性向20%以上となっている。
構造改革ステージ2の期間中には、派生車1車種を含む新型車6車種を市場投入する。2015年4月に発表した2014年度決算の際には「派生車1車種を含む新型車5車種」としていたので、1車種の発売が前倒しになったことになる。次期SKYACTIVといえる「SKYACTIV GEN2」も予定通り構造改革ステージ2で投入する。
またグローバル販売台数165万台の生産は、既存向上の生産効率を最大化し、新たに工場を建設することなく実現する方針だ。拠点間の相互補完を可能にするグローバルスイング生産に加え、セダン/ワゴン/ハッチバックなどの海外名称が「Mazda」で始まる車両と、クロスオーバーSUVである「CXシリーズ」の生産フレキシビリティを拡大する。2018年度の生産キャパシティーとして、165万台のうち約半分をCXシリーズに充てられるようにする。
国内の主力生産拠点である宇品工場は、2016年度に新型車の生産準備の影響が出るものの、2017年度以降は稼働率が向上するとしている。この事実は、生産ラインに大きな変更が必要になるSKYACTIV GEN2搭載車の生産準備が2016年度に行われ、2017年度に市場投入されることを意味している可能性が高い。
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