OLED採用で「スクリーン感なし」、スマートグラス「MOVERIO」に第3世代製品

セイコーエプソンが同社で初めて有機ELを採用したスマートグラス「BT-300」を発表。「スクリーン感を意識させない映像表現」(同社)を可能にした他、軽量化も進めた。

» 2016年02月23日 17時13分 公開
[MONOist]
「BT-300」 「BT-300」

 セイコーエプソンは2016年2月23日、スマートグラス「MOVERIO」の第3世代プラットフォームを開発、新プラットフォームを採用した「BT-300」を2016年秋に製品化すると発表した。

 新型「BT-300」はシリーズとして初めて、光学デバイスに有機ELディスプレイを採用、液晶に比べて高輝度・高コントラストという部材の特長を生かすことで「スクリーン感を意識させない映像表現」(同社)を可能にした。

 ディスプレイサイズは0.43型(解像度は1280×720ピクセル)で、光学系の小型化や有機ELディスプレイの最適化することで小型軽量化した結果、ヘッドセット部の重量を前モデル比約20%削減したという。

既存製品「BT-200」との違い。左がBT-200、右がBT-300

 ウェアラブル端末「MOVERIO」シリーズは現在、コンシューマー市場向けの「MOVERIO」シリーズと業務用途向けの「MOVERIO Pro」シリーズが展開されており、新製品のBT-300はコンシューマー市場での利用を狙い、次いで、美術館や博物館、観光など各種サービスに最適化したモデルを製品化するとしている。

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