マツダは、「ジュネーブモーターショー2016」で、「Mazda3(日本名:アクセラ)」の排気量1.5l(リットル)ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」搭載モデルを公開すると発表した。
マツダの欧州法人であるMazda Motor Europeは2016年2月10日(欧州時間)、「ジュネーブモーターショー2016」(一般公開日:2016年3月3〜13日)において、主力車種「Mazda3(日本名:アクセラ)」の排気量1.5l(リットル)ディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.5」搭載モデルを公開すると発表した。
Mazda3のSKYACTIV-D 1.5搭載モデルは、100km走行当たりの燃料消費量が3.8lで、CO2排出量が1km走行当たり99g。欧州で販売しているMazda3としては最も良好な燃費と排気ガス性能となっている。Mazda3のSKYACTIV-D 1.5には、ディーゼルエンジン特有のノック音(ディーゼルノック音)を大幅に低減する「ナチュラル・サウンド・スムーザー」を採用した。
欧州の車両サイズでCセグメントに当たるMazda3は、マツダの最量販車種である。パワートレインは、排気量1.5lのガソリンエンジン「SKYACTIV-G 1.5」と同2.0lのガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」、同2.2lのディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」で、6速ATもしくはMTを組み合わせる。これらの他、日本市場では、排気量2.0lのガソリンエンジンを用いたハイブリッドシステムも用意されている。
ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドをそろえるMazda3だが、ディーゼルエンジンについては排気量1.5lのSKYACTIV-D 1.5搭載モデルを期待する声も大きい。Mazda3を発売した2013年秋は、まだSKYACTIV-D 1.5の開発が完了していなかったが、現在は「Mazda2(日本名:デミオ)」や「CX-3」に採用されており、技術的にはMazda3への搭載も可能とみられているからだ。
実際に、Cセグメントの車両に搭載するディーゼルエンジンは、排気量2.0l以下であることが多い。排気ガス不正で問題にはなっているがVolkswagen(フォルクスワーゲン)が「ゴルフ」に搭載しているディーゼルエンジンは排気量1.6lと2.0l。Ford Motor(フォード)の「フォーカス」は排気量1.6l。Peugeot(プジョー)の「308」は排気量2.0lだ。
 マツダが「SKYACTIV-D」を開発できた理由は「内燃機関が好きだから」
マツダが「SKYACTIV-D」を開発できた理由は「内燃機関が好きだから」 新型「デミオ」の小排気量クリーンディーゼル「SKYACTIV-D 1.5」の可能性
新型「デミオ」の小排気量クリーンディーゼル「SKYACTIV-D 1.5」の可能性 小排気量クリーンディーゼルの開発、最大の難関は経営陣の説得だった
小排気量クリーンディーゼルの開発、最大の難関は経営陣の説得だった ディーゼルノック音を10dB低減する技術、「CX-3」に搭載
ディーゼルノック音を10dB低減する技術、「CX-3」に搭載 次期「SKYACTIV」は2016年度以降に採用へ、電動化技術で燃費をさらに15%向上
次期「SKYACTIV」は2016年度以降に採用へ、電動化技術で燃費をさらに15%向上Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
モビリティの記事ランキング
コーナーリンク