トヨタ自動車は、「ジュネーブモーターショー2016」において、2016年1月の「北米国際自動車ショー2016」で披露したレクサスブランドのフラッグシップクーペ「LC500」のハイブリッドモデル「LC500h」を初公開する。「世界初」(同社)をうたうレクサスの次世代ハイブリッド「マルチステージハイブリッドシステム」を搭載しているという。
トヨタ自動車は2016年2月15日、「ジュネーブモーターショー2016」(一般公開日:2016年3月3〜13日)において、同年1月の「北米国際自動車ショー2016」で披露したレクサスブランドのフラッグシップクーペ「LC500」のハイブリッドモデル「LC500h」を初公開すると発表した。
LC500は、2012年に公開したデザインスタディモデル「LF-LC」をベースに、新開発のFRプラットフォームを組み合わせたクーペである。パワートレインは、レクサス“F”モデルと同じV型8気筒5.0l(リットル)エンジン「2UR-GSE」と新開発の10速ATを組み合わせている。
LC500hでは、LC500の2UR-GSEと10速ATに替えて、同社が「世界初」とするレクサスブランドの次世代ハイブリッドシステム「Lexus Multi Stage Hybrid System(マルチステージハイブリッドシステム)」を搭載している。マルチステージハイブリッドシステムの「世界初」が何であるかを含めたLC500hの詳細については、2016年2月18日に発表される予定だ。
レクサスブランドの大型FR車のハイブリッドシステムとしては「2段変速式リダクション機構付のTHS-II」が知られている。エンジンやの排気量やモーターの出力は車種ごとに異なるものの、2006年3月発売の「GS450h」や2007年5月発売の「LS500h」はこのハイブリッドシステムを採用している。一方「IS」などの中型FR車では、トヨタブランドの「クラウン」などにも採用している「リダクション機構付のTHS-II」を搭載している。
今回発表したマルチステージハイブリッドシステムの詳細は現時点では不明だ。ただし、市場投入から約10年間基本構成を維持してきた2段変速式リダクション機構付のTHS-IIを置き換えるものになる可能性が高い。
なお2015年12月に発売した新型「プリウス」では、ハイブリッドシステムに大幅な改良を加えてJC08モード燃費40.8km/lを達成したにもかかわらず、ハイブリッドシステムの名称は従来通り「リダクション機構付のTHS-II」のまま変更していない。
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