COPD治療薬の吸入器のデジタル・イノベーションで提携医療機器ニュース

ノバルティスは、クアルコムの子会社であるクアルコム・ライフを通じて、クアルコムと提携すると発表した。提携分野は、COPD治療薬の吸入器「ブリーズへラー」のデジタル・イノベーションとなる。

» 2016年02月02日 08時00分 公開
[MONOist]

 ノバルティス ファーマは2016年1月19日、ノバルティスが、クアルコムの子会社であるクアルコム・ライフを通じて、クアルコムと提携すると発表した。提携分野は、COPD治療薬の吸入器「ブリーズへラー」のデジタル・イノベーションとなる。

 ブリーズへラーは、ノバルティスのCOPD治療薬「オンブレス ブリーズヘラー」「シーブリ ブリーズヘラー」と、最先端のLABA/LAMA治療薬「ウルティブロ ブリーズヘラー」に使用される専用吸入器だ。

 今回の提携では、クアルコム・ライフが次世代ブリーズへラーのコネクティビティのためのテクノロジー・ソリューションを提供。これにより、患者が吸入器の使用データにほぼリアルタイムでアクセスでき、慢性疾患を患者自身が自己管理することを目指すという。

 次世代ブリーズへラーは、吸入器中に小型・使い捨て・低電力消費モジュールを搭載し、吸入器の使用状況や使用時間、患者と医師のための追加関連情報を検出・レポートできる。また、同モジュールは、当該データを患者のスマートフォンとノバルティスのCOPDモバイルアプリケーションに送信。データはクラウドに送られるため、患者と医療担当者がCOPDの状態をモニターできる。

 ノバルティスは、次世代ブリーズへラーを2019年に発売する予定だ。

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